替芯一般

高級キャップ式ボールペンで、シグノやSARASAの替芯

センチュリー2でSARASA

最近では水性インクを改良したゲルインクやジェルインクが大人気です。

年末に会った友人Bは、胸ポケットにZEBRAのSARASA CLIPを刺していました。

そして職場では、速乾性を向上させたシグノ307やSARASAドライが大人気です。(ボールペン本体のホワイトボディも、人気の秘密の一つとのことですけど)

最近の私はジェットストリーム一筋だったので、水性ボールペンを高級と呼ばれる筆記具たちに使ってみて驚愕しました。

低粘度の油性インクで大ブレイクしたジェットストリームのように、水性インクも昔より大幅に進歩していますね。

今回はオススメのボールペン軸や、実際の使い勝手を紹介させて頂くことにします。

ちなみにBicやジェットストリームなど油性ボールペンも、下記記事と同じように即席替芯を作成することによって装着可能です。

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それにしてもキャップ式もツイスト(回転)式と同じく、殆ど全ての替芯を利用可能というのは大変嬉しいことです。

おすすめの水性ボールペン軸

まず水性ボールペンというと、高級な筆記具では “ローラーボール” と呼ばれるケースが多いです。本体を捻って替芯を出し入れするツイスト式ではなくて、万年筆のようにキャップ式が殆どです。

油性ボールペンの場合のオススメは、モンブラン、クロス、アウロラといったところが、定番の御三家となります。いずれも創業100周年を超え、修理サービスや替芯の安定提供に定評があります。

まさに安心して使えるブランドで、”一生もの” と言えるでしょう。これに続くのが、パーカー互換芯(G2芯)で有名なパーカーやカランダッシュとなります。(これでトップ5)

さて水性ボールペンの場合は、そもそも歴史が長くありません。したがって私にしても、”一生もの” と言える高級な水性ボールペンを譲られたことはありません。

そうはいっても、最近では米国大統領がクロスのローラーボール・ボールペンを正式署名で使用していたり、昔とは位置付けが異なって来ています。そのため、筆記具メーカー各社からはローラボール・ボールペンも販売されています。

この中でオススメできる「一生使える高級なボールペン軸」となると、今までの歴史と伝統と現状を踏まえると、下記の3つになるでしょうか。

モンブランのPIX

「筆記具の王様」とも呼ばれるモンブランです。マイスターシュテュックのローラーボール版なども人気が高いです。

今回マイスターシュテュックでなくてPIXシリーズをオススメするのは、まさにローラーボールであるということが理由です。実は私、PIXの前シリーズのジェネレーション(青色軸)を所有しています。

さすがに日本では、まだローラーボールで署名する慣習は根付いていません。どうしても予備的な使い方になります。また油性ボールペンのマイスターシュテュックは万年筆並みの伝統を誇りますが、ローラーボールはそこまで行きません。

だからモンブランのホワイトスターが付いている一方で、女性向けのホワイトからレッド、グリーン、ブラックなどの豊富なカラーバリエーションのあるPIXシリーズは大いにオススメできます。

それに私はこちらの記事でも紹介しているように、シグノやSARASAでも快適に利用して来ました。純正芯だけでも満足できますが、シグノやSARASAも使えるのは嬉しいです。

あと最後に一つだけ付け加えておくと、PIXシリーズのホワイトスターは平らなので、黒ビニールテープを貼って隠すことが出来ます。したがって日頃はホワイトスターを隠しておいて、必要な時には水戸黄門の印籠よろしく、「控えおろう」とホワイトスターを出せるのです。

高級ボールペンでシグノ307

このような使い方が出来るのが、PIXシリーズの良いところです。そういえば本サイトで紹介しているように、ツイスト式でのシグノ307やSARASA Dry装着に関しては、PIX、マイスターシュテュック、スターウォーカーの全てで成功しています。

まだ記事としては暫定版しかアップ出来ていませんが、いずれ正式紹介させて頂く予定です。

クロス

クロスのローラーボールに関しては、クロス記事で紹介したセンチュリー2がオススメとなります。

装着方法は記事の通りで、少しシグノ307やSARASA Dryといったプラスチック芯側の加工が必要となります。もちろん純正芯でも快適に利用できます。

クロスのローラーボールも各種揃っていますが、わざわざセンチュリー2を紹介するのは、これが実用的で最もコンパクトなサイズだからです。金属ボディなので約30gと少し重量ありますけど、クラシックセンチュリーに次ぐ細さです。

このサイズや細さの本体軸で、某大統領のようにサインペンのような太字(1.0mm)を使うのは爽快です。モンブランのように筆記具の優等生として全てのニーズをソツなくこなすのも良いですけど、クロスをメモに特化して利用するのも一興です。

特に速乾性を誇るSARASA Dryやシグノ307の1.0mmは圧巻です。ぜひおススメしたい本体軸だったりします。

なおクロスの油性ボールペン用の本体軸に関しても、その気になれば別記事のように、SARASAやHITEC-Cを使うことが出来ます。ただしボールペン本体(口金部分)を改造する必要もあるし、私としてはオススメではありません。

ちなみに油性ボールペンのクロスのクラシックセンチュリーに関しては、42年前に製造された逸品が存在します。これも、その気になれば水性ボールペンとして利用可能です。

LAMYサファリ

数千円とお手頃価格で人気のLAMY(ラミー)の水性ボールペンです。こちらも別記事で紹介しているように、シグノ307やSARASA Dryを利用することが可能です。

モンブランのPIXシリーズがカラーバリエーション豊富と申し上げましたが、このLAMYの方が昔からカラーバリエーション豊富でした。ユーザの声を取り入れるのが得意で、軽くて使いやすい本体軸です。太さも日本人向けに丁度良いです。

このLAMYのスゴイのは、何といってもスケルトンモデルの存在でしょう。最近ではスターバックのカップのように、自分で気に入った紙を差し込むことで、「自分だけのオリジナルボールペン」を作成できます。

高級ボールペンでシグノ307

別記事で紹介したように、オール・スケルトンで目一杯やっても良いですし、万年筆のような “インク窓タイプ” のスケルトンで「気持ちだけ」表すのも良いです。

モンブランやクロスでは高級感があり過ぎてカジュアル性に満足できないという方は、こちらのLAMYサファリなどがオススメになるでしょう。私も何だかんだといって、いつもカバンに入れて持ち歩く2本となっています。

使用レポート

さてボールペン本体の話は以上です。シグノ307やSARASA Dryは今さら紹介する必要はないような気もしますが、いずれも0.5mm版が興味深かったのでレビューしておきます。

たしかにボールペン軸によって、全く同じ芯のシグノ307やSARASA Dryであっても、書き味は異なって来ます。だからこそ筆記具というのは奥深くて面白いのですが、全てを整然と比較すること難しいし、私としては比べるというのは興味を持てない仕事です。

申し訳ないですが使い勝手に関しては1本1本に対してコメントを書いているので、そちらを参照して頂けると嬉しいです。すいません。

シグノ307

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そもそもシグノは第一世代の水性ボールペンを改良し、ゲルインク替芯として開発されました。水性ボールペンの弱点である滲みや、速乾性を改良したものです。

私もモンブランのジェネレーションでは、シグノを好んで使用していました。技術者としての打ち合わせの時などは、大学ノートへ大量のメモを取ります。そういう時に、シグノは活躍してくれました。

しかし残念ながら、最近ではモレスキンノートに思いついたことを速記する使い方が多いです。このような時、従来のシグノでは速乾性が不十分です。そういうこともあって、最近は低粘度油性インクのジェットストリームを使っていました。

そして昨年末になってシグノ307やSARASA Dryのような速乾性タイプのインクの存在を知り、実際に使ってみた次第です。

シグノ307水性ボールペン

太い黒文字が、シグノ307の0.5mmです。そして青文字がシグノ307の0.38mmです。たった0.12mmのボール径の違いで、文字の太さが恐ろしく異っています。

ちなみに左側がモレスキンのノートで、右側が再生紙を利用した大学ノートです。紙質によっても、滲み方というか文字の太さが異なります。

速乾性に関しては、文句なく合格点を付けることが出来ます。書き味も、かなり低粘度油性インクのジェットストリームに近づいたような気がするものの、まだ水性ボールペンの範囲内です。

なおジェットストリームに近づいた気がするのは、シグノ307も顔料タイプの水性ボールペンだからかもしれません。

それにしても長期保存できる代わりに速乾性に劣る顔料インクで、三菱鉛筆はシグノ307のような水性ボールペン用インクを開発しました。同じ技術者のハシクレとしては、大いに尊敬する次第です。

そうえいばシグノ307(ブルー)は、この記事を書いている時点ではカルティエのロードスターに装着されています。そしてブラック0.38mmは、モンブランのマイスターシュテュック弐号機に装着されています。

SARASA Dry

こちらは水性インクからジェルインクへ進化したSARASAシリーズで、さらに速乾性を強化したSARASA Dryです。素材に良いものを使用しているため、通常のSARASA水性ボールペン替芯よりも「若干良い」お値段になっています。

恐ろしいことに、太文字になっている部分がSARASA Dryの0.4mmです。こちらは染料インクとのことで滲むとは予想していましたが、一般SARADA水性ボールペン替芯の0.5mmよりも太文字で滲んだことには驚きました。

ただしSARASA Dryはシグノ307と異なり、普通のジェルインクの書き心地です。いや、それよりも少し万年筆の国産Fに近い書き味になっているように感じられます。

そんな訳で太文字ではあるものの大いに気に入っており、この記事を書いている時点ではファーバーカステル伯爵コレクションのイントゥイションに装着しています。(さすが高級ボールペンの代表格だけあって、なんとなく万年筆のイメージが醸し出されているような気もします)

まとめ

今回は以上です。水性ボールペンの進化には、ZEBRAのSARASA CLIPにしても三菱鉛筆のシグノ307にしても大変驚かされました。

おまけに半ば無理やりですけど、油性ボールペン用の本体軸にもシグノ307やSARASA Dryを装着する加工方法を確立してしまいました。

今はどの軸で何のインクを使おうかと、まるで万年筆ユーザーのように悩む日々を送っています。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:四葉静