ネットでは楽天で金貨を購入することをオススメしない記事を散見します。これは本当でしょうか?
たしかに資産として金貨を持ちたいのであれば、田中貴金属さんのようなところで金貨を購入した方が安く購入できます。
楽天の場合はどうしても取り扱い手数料がかかるので、割高になります。
しかしだからといって、必ずしも楽天で金貨を購入しない方が良いという結論にはならないのです。
私は実際に楽天で金貨を購入したので、その顛末を紹介させて頂くことにしましょう。
祖父の純金プレゼント
それはある日のことでした。
実家へ行ってお茶を飲んでいたら、親父殿が何やらゴソゴソと持ち出して来ました。いわゆる “金の延べ棒(金地金)” というヤツです。
「Mikanの将来に備えて」と、孫娘のために購入したのだとか。気持ちは嬉しいですが、モノがモノです。「ハイ、ありがとうございます」と、簡単には受け取れません。
結局、実家のタンスの裏にでも隠してくれと言い、その日は帰宅しました。
ちなみに金地金を購入する場合、田中貴金属さんとか三菱マテリアルさんが有名です。どうやら父は、田中貴金属さんから購入していた感じでした。
純金積み立て
さて親父殿の厚意は断りましたけど、彼の言うことは正しいです。ノーベル賞を受賞した物理学者アインシュタインの伝記では、ものすごいインフレを経験したことが語られていました。
パンを買っている間にも値段はあがり、当時のドイツマルクは紙切れのようなものになってしまったとのことです。
第二次オイルショックもありました。私が子供の頃と比較しても、電車賃は10倍以上になっています。
そう考えると資産を金として保有しておくことは、理に適っています。そこで兄弟で最も頼りになる弟に尋ねてみたところ、純金積み立てを勧められました。
(田中貴金属さんや三菱マテリアルさんが宣伝している、あの純金積み立てです)
「今、金は高騰しているので、長期的な資産形成と言う観点であれば、ドルコスト平均法を検討することをお勧めします。田中貴金属の純金積立てがそれに当たりますよ。」
なんと頼りになる弟でしょうか。さすがです。
そこでさっそく田中貴金属さんのWebサイトを覗いてみました。画像であっても、金の輝きで「目がピカピカ」します。
しかしそこで私の目に留まったのが、金地金の下で紹介されている金貨です。カナダのメイプルリーフ金貨と、オーストリアのウィーン金貨が紹介されています。
特にカナダは2回しか旅行したことがありませんけど、米国とは地続きです。親近感があります。
一方で田中貴金属の金地金(金の延べ棒?)は、特に製造元が記載されていません。それに金も見慣れてしまうと、なんか金地金だと「ただの経済で利用するアイテム(物体)」に見えて来ます。
にそうやって考えると、メイプルリーフ金貨の方が趣があります。いざという時に換金するのも簡単そうです。特に私は余生をカナダかオーストラリアで過ごしたいと考えているので、メイプルリーフ金貨の方が魅力的に見えます。
そんな訳で、今回は金貨を購入してみることにしました。
楽天とAmazon
しかしふと思いました。「昔は金本位制だったのだから、昔の金貨を購入した方が面白くね?」です。
たしかにメイプルリーフ金貨のデザインは気に入りました。しかしそれらをテーブルの上に積み重ねて、「世界大恐慌リスク対策に全部」とルーレットを回すのは、今一つのような気がしないでもないです。
そこで調べてみたら、ヤフオクや楽天などでは各国の、それもいろいろな時代の金貨を扱っているのですね。冒頭画像のソブリン金貨やナポレオン金貨のように、金重量と同程度の価格で販売されている “地金金貨” というものが存在しました。
で、楽天では幾つかのコイン専門店が存在しており、それらのお店からならば、安心して購入できることが分かりました。
ちなみにAmazonは商品に重点が置かれているため、専門店の出店は殆どありません。
いろいろな金貨を見てショッピングを楽しみたいということであれば、楽天の方がオススメとなります。
(Yahoo!も楽天と同じらしいですけど、正直言ってヤフオク以外でお世話になったことが殆どないです。だから私としては楽天がオススメとなるのです)
で、気が付いたらば楽天から金貨を購入していたという訳です。
まとめ
「楽天で金貨を購入することがオススメでない」というのは、あくまで純粋な資産としてメイプルリーフ金貨やウィーン金貨を購入する場合の話です。
もちろん資産運用という点では田中貴金属さんや三菱マテリアルさんといった有力店から購入するのは賢い選択ですけど、人生それだけでは “面白み” というものがありません。
そして「ちょっとオシャレな金貨」を購入しようとすると、その手の専門店が出店している楽天がオススメとなります。
(正確に言うと楽天というよりも、楽天に出店している “専門店さんたち” がオススメということです)
あとは各人の目的や趣味に合わせて、どこからどのような金貨を購入するのかを決めれば良いでしょう。
そんな訳で、私の場合は楽天から金貨を購入して大満足しているという話でした。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:四葉静