さて2019年が始まった。
ヒツジ執事が子供の頃は、正月も近所の子供たちと遊んでいた。しかし最近は木苺お嬢様を始めとして、日常的にお友達と遊ぶ習慣のないお子さんが多いらしい。(私が不登校にならない程度の学校嫌いで済んだのは、もしかしたら近所の子供たちのおかげかもしれない)
さて社会問題はヒツジ執事の手に負えない話だが、ともかく木苺お嬢様に有益な冬休みとする必要がある。
これが”文豪ストレイドッグス” シリーズのおかげで、何とかなりそうな状況になって来た。今回は現状を報告させて頂くことにする。
- 篁破幻草子の事前購入は失敗
- モンスタークラーン手遅れ
- はやく名探偵になりたい
- 作家の横展開より新分野開拓
- 文豪ストレイドッグスは有望
(1) 篁破幻草子の事前購入は失敗
さて本ブログのサブタイトルは、”読書は電車の中で” となっている。しかし木苺お嬢様は、ご自宅でも読書なさる。
特に今年の冬休みは、宿題が多いために児童クラブへは行かないと母子で相談&決定したと聞かされた。
決定は構わないけれども、自宅で退屈なさるのは、目に見えている。マンガの読み直しやゲーム三昧は困る。そこで先手を打ち、木苺お嬢様ランキングNo.1である少年陰陽師の著者である、結城光流氏の本を購入することにした。それが “篁破幻草子” シリーズである。
しかしこれは配達受け取り時にお嬢様に見つかってしまい、冬休み前に問答無用で読まれてしまった。ちなみにカノの評価レビュー結果は “星4つ” とのことである。
このシリーズは結城光流氏ご自身が、お気に入りキャラクター小野篁が主人公である小説としてオススメしている。しかし私も少し読んでみたが、たしかにキャラクターの掘り下げが少年陰陽師に及ばない。
例えば少年陰陽師シリーズには、下記のような描写がある。
“後悔も罪悪感も微塵も感じなかった。心のどこも痛まなかった。弟や十二神将の叫びを聞いても、何も感じなかった。 きっともうどこかが壊れはじめているのだろうと、わかっていた。”
“彼が陰陽師だからだ。天地の理を知り、陰陽を操る者だからだ。陰陽師はときに、死すらも自在に扱うからだ。 しかし、陰陽師といえでも、それをするには相応の代償を支払わなければならない。”
こういった人間というものの理解や限界、それにキャラクターの掘り下げがしっかりしているので、私から見ても少年陰陽師は “星5つ” だ。
とはいえ、結城光流氏の筆力は流石である。冬休みに入ってから “吉祥寺よろず怪事請負処” シリーズを借用したところ、お気に入りとして机の上に並べられている。
そういえば “映画版 謎解きはディナーのあとで” は従来と同様、”星5つ” とのことだ。元旦に乗った電車の中で、読み直し(再読)をなさっていた。
(ただし明日2日は、少年陰陽師シリーズの現代版を持って電車に乗ることになりそうだ)
(2) モンスター・クラーン手遅れ
さて木苺お嬢様は年間1,000冊を越える本をお読みになる。イチイチ購入していたら、家計が大変なことになってしまう。そこで、図書館で借用する本が多い。
結城光流氏は上述以外にも “モンスター・クラーン” シリーズを執筆している。これは近所の図書館には蔵書が存在しないが、職場のある市の図書館には蔵書が存在していた。
この点に気付かなかったのは、失敗だった。篁破幻草子シリーズを事前読破された時点で、”モンスター・クラーン” シリーズを借用申請すべきだったと反省している。
(と、いうか、篁破幻草子シリーズも中古本を購入せずに借用すれば良かったと反省している)
(3) はやく名探偵になりたい
これは鳥賊師シリーズの一冊で、”謎解きはディナーのあとで” と同じく、東川篤哉氏の作品である。
しかし本書は過去に一度読んだことがある。しかも執筆時期も古く、内容的には ”謎ディ” や “平塚おんな探偵の事件簿” には今一歩だけ及ぼないというところだ。
こちらは残念ながら、今のところ読み直しの対象にはなっていない。少々考えが甘かったようである。
(4) 作家の横展開より新分野開拓
さて木苺お嬢様のお読みになる本だけれども、今までは下記の低年齢層(~高校生)向けのシリーズを発掘し、その著者を横展開することが多かった。
・講談社 青い鳥文庫
・角川 つばさ文庫
・学研プラスのリリアーネ/トリシアシリーズなど
・電撃文庫
たとえば青い鳥文庫は大人向けや古典をリライトしたり、盲導犬の話を書籍化したり、興味深い本が多い。角川つばさ文庫にも、”星5つ” の怪盗レッドシリーズやジュニア空想科学読本シリーズが存在する。
しかしこれらは、全て読み尽くしてしまった。面白かった本の著者による作品は、Amazonで確認して全て読破してしまった。
もちろんシリーズ物は新刊が発売されているけれども、木苺お嬢様の読書ペースには全く追いつけない。
そういう訳で、新たな境地を開拓する必要が生じている。
(5) 文豪ストレイドッグスは有望
さて一番の難敵だった算数の宿題も、2018年のうちに何とか片づけてしまった。こうなると、のんびりと職場のある市から本を借用していたのでは間に合わない。
そこでブックオフ2018年ラノベ(ライトノベル)ランキングが発表されていたので、女性向け1位である “文豪ストレイドッグス” シリーズのアニメを、お見せしてみた。
結果は今のところ上々で、ギャグも多い冒頭部分は、しっかりとお気に召したとのことである。
この “文豪ストレイドッグス” は、歴史的に有名な文豪たちの名前と同じ主人公たちが、作品名と似た超能力技で戦っていくという話である。少し下調べが不足している部分があるように見えるが、小学校四年生に綿密な調査に基づく緻密なストーリー展開は、必須ではない。
もともとはマンガなのに、ラノベとしても女性向け部門で1位、総合で14位とは大したものである。
幸いAmazonプライム利用者ので、アニメは無料視聴が可能である。しばらくは、このアニメ版から入ってみようかと思っている。
大体、現状は以上である。
そういえばヒツジ執事の曽祖父は、なんでも石川啄木の書生さんをしていた時期があったらしい。文豪ストレイドッグスには石川啄木は登場しないようで、その点だけが残念である。
それでは今年一年、何卒宜しく!