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クロスのクラシックセンチュリーの替芯にシグノ307を使う方法

シグノ307 in クラシックセンチュリー

人というのは追い詰められると、思いがけない知恵が出て来るものです。

冒頭画像は、一見すると何の変哲もないクロスのクラシックセンチュリーというボールペンです。

本体を右回りに捻ると芯が出て来て、左側に回すと芯が引っ込むツイスト(回転)式ボールペンです。

歴史ある米国筆記具メーカーで、歴代大統領もクロスの筆記具を利用しています。

(J.F.ケネディは、モンブランを使っていましたけど)

しかし最近はオバマ大統領といい、トランプ大統領といい、この細軸のツイスト(回転)式ボールペンは使用していません。

彼らはキャップ式のローラーボール式のボールペン軸を利用しています。

最近の米国では水性インクでも書類へサインできるようになっており、それで快適な水性インク生活を送れます。

我が家には42年前に製造されたクラシックセンチュリー細軸ボールペンもありますけど、彼らが羨ましいです。

そこで今回は、この細軸ボールペンにシグノ307水性インク(ゲルインク)替芯を装着した顛末を紹介させて頂きたいと思います。

(我ながら、完全に “勢い” に任せてやってしまいました。我ながら、呆れちゃいますね)

なおクロスのキャップ式(ローラーボール)のボールペンへのシグノ307装着方法の紹介は別記事となります。

センチュリー2でSARASA
クロスのローラーボール・ボールペンの替芯(センチュリー2)ようやく悲願を達成しました。 クロスのローラーボール・ボールペンにおいて、ノック式SARASA CLIPボールペンのジェルインクを...

クロスのキャップ式ボールペンへシグノやSARASAの替芯を装着なさりたい方は、上記記事をご参照下さい。

(ちなみにキャップ式ならば互換性が高いので利用OKと紹介している人が多いようです。しかしご覧の通りで、無加工では絶対に利用できません)

クロスの加工

さてカニの甲羅のように外側だけ余ったクロスのシャープペンシルには、別ブログで報告したようにシグノ307装着は簡単でした。

あと時は先端部分の見た目が今一つで、実は自分でも納得できる仕上がりではありませんでした。

そこで今回は、冒頭画像のように「一見すると、クロスの普通の細軸クラシックセンチュリーなボールペン」を製作してしまった訳です。

さすがにいきなりシグノ307水性インクの装着は無理があります。順を追って説明して行きましょう。

(1) 4c芯SARASA水性インクの装着

クロスのクラシックセンチュリーやアベンチュラに利用できるのは、普通はクロスの純正芯か、もしくは三菱鉛筆のSK-8といった互換芯です。

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米国では水性インクの互換芯も販売されていますけど、私が10年前に試した時には「使い物にならない」というレベルでした。

それにクロスの純正芯は悪くないです。昔は万年筆ユーザーには親切でない等の悩みもありましたけど、最近は全く問題なく使えています。

しかしインクの技術革新は素晴らしく、三菱鉛筆のジェットストリームのような低粘度油性インクも存在します。

そこで私も、下記記事のようにジェットストリームを使えるように “工夫” しました。

クロスのボールペンの替芯(互換芯)今回は最も難易度の高い、アベンチュラのようなクロス油性ボールペンの替芯や互換芯の話です。 まず最初に断っておくと、残念ながら適当な...

ただし残念ながら、替芯(リフィル)とボールペン本体軸の口金部分のサイズ差のため、口金部分を加工することが必要となってしまいます。

もちろん替え芯側を加工すれば良いのですけど、加工に時間を要します。時間の浪費となってしまいます。

そんな苦労の末、ZEBRAのSARASA水性インクを利用できるようになりました。

(2) ジェットストリームエッジの装着

これは4c芯のZEBRAサラサの時と、特に変わった部分はありません。

ただしジェットストリームエッジはボール径が0.28mmです。書く時の線が細くなるので、同じ長さあたりのインク消費量が激減しています。

つまり滅多なことでは替芯交換とはならない訳でして、だったら頑張ってジェットストリームのエッジ替芯側の先端金属を削る価値はあるかもしれません。

そうすれば高級ボールペンの口金を加工するといった “苦肉の策” は必要なくなる訳です。

ちなみに実際に挑戦していませんけど、我が家には小さい平ヤスリが2本あります。替芯の先端金属をサンドイッチのように挟んで回転させれば、効率良く金属径を小さくすることが出来るかもしれません。

そのうち時間が出来たら、ぜひ一度挑戦してみたいと思います。

(我が家には42年前に製造されたクラシックセンチュリーがありますけど、さすがにこれは加工するには忍びない)

シグノ307の加工

さてボールペン本体軸側の準備が整ったら、今度はシグノ307水性インク側の加工です。

って、今回の場合はシグノ307に何もする必要はありません。強いていえばモンブランのローラーボールタイプのボールペンへ装着する時のように、先端部分にセロテープなどを少し巻き付けることです。

こうすることにより、ペン先の口金部分を固定できるようになります。

ちなみにシグノ307水性インクを装着するので、さすがに回転機構を取り外す必要があります。これは口金の金属を緩めた状態で、口金を本体側へ押し込みます。

そうすると回転機構がずれて、クラシックセンチュリーの本体から外せるようになります。このように回転機構や替芯繰出機構が着脱可能になっているのが、クロスのボールペンの特長です。

そしてボールペンの場合、回転機構の代わりにシグノ307水性インクを装着するのです。

シグノ307をクラシックセンチュリーへ装着

「なんて勿体ない真似を!」と驚かれるかもしれませんけど、実はクロス愛好家たちからすると日常的な作業に近いです。何本もクロスを持っていると、どうしてもイマイチなボールペン本体軸が出て来ます。

もちろん回転機構の不具合は、クロスの無償交換の保証対象です。でもサポートセンターへ送付したり、販売店へ持参するのは面倒です。

だから回転機構を、別軸のものと交換してしまうのです。このような互換性が数十年も維持されているのが、さすが高級筆記具メーカーといったところでしょうか。

いずれにせよ前軸と後軸がしっかりと装着されるにすれば、口金部分も十分な強度で固定されます。

そうやって冒頭画像のような、「シグノ307入りクラシックセンチュリー」が出来上がる訳です。

なおこのボールペンを持ち歩きたい時は、残念ながら替芯の先端を本体内へ収納することはできません。

そこでプラスチック製の鉛筆キャプを流用し、ローラーバールのキャップと同じように使います。

シグノ307カバーキャップ

私の場合は画像をご覧の通りでして、手頃な紙を丸めて即席キャップを作成してしまうこともあります。

回転機構は、捨てずに大切に保管しておきます。他軸が故障した時の修理部品として使えますし、そもそもシグノ307水性インクに飽きたら元通りに戻せば良い訳です。

こうやって、お手軽にクラシックセンチュリーでシグノ307を楽しむことが出来ます。

まとめ

以上がクロスのクラシックセンチュリーの替芯にシグノ307を使う方法です。

実際の使い心地は、口では説明できないほど快適です。

だから不要となったシャープペンシルの外側で作成した細軸クラシックセンチュリー即席ボールペンから、こちらのボールペン本体軸の利用という次第に相成った訳です。

しかし0.28mmのジェットストリームエッジも快適ですし、豊富な選択肢という贅沢な悩みに直面しています。

ともかく工作時間はともかく、筆記具を使った時の業務効率はアップするし、自らペンを取ってアイディアを練る意欲も沸いてきます。

このようなちょっとした道具で、仕事をするモチベーションが大幅アップするのは大変好ましいことです。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:四葉静