カルティエは宝石ブランドや装飾ブランドとして有名ですが、実は筆記具でも有名です。
ただしロードスター(ボールペンだと重さ45g)のような、独自色の強い筆記具が多いこととブランドのせいだと勘違いされることが多いのか、筆記具雑誌では殆ど取り上げられていません。
しかしブランドの影響だろうが、販売本数が多いのは事実です。私の職場でも、ディアボロ油性ボールペンを愛用しているマダムが存在します。
今回は替芯や互換芯の観点から、カルティエを語ってみたいと思います。
優れた純正芯
実際に使ってみると驚くのですが、カルティエの純正芯の使い心地は、思わず唸ってしまうほど快適です。重過ぎず、軽過ぎず、モンブランのジャイアントリフィル(替芯)を思い出させられます。
筆記する角度も、私のように万年筆的に傾けてしまう者でも大丈夫です。力を抜いてかけば、それなりに途切れることなくメモできます。力を入れると、署名に相応しい太字になります。大したものです。
それも当然かもしれません。なにしろカルティエは、モンブランと同じ “リシュモングループ” の経営傘下にあります。モンブランの筆記具の技術が導入されていても、全く不思議はありません。
私はモンブランのジャイアントリフィルを大変気に入っていますが、これはモンブランの油性ボールペンのインクをパーカー互換芯に封入している気がしないでもないです。
つまりパーカー互換芯で適当なものを選ぼうとした時に、カルティエの純正芯も後方になるということです。
画像をご覧の通りで、典型的なパーカー互換芯(G2芯)の形状をしています。印字されている文字は、おそろしいほどシンプルです。「Cartier」と「M」しかありません。
あ、いや、上側のリフィル(替芯)には、006と印字されています。オンラインショップでも006が印字されているので、古い芯だけ006が存在しないのかもしれません。
ちなみに先ほどの職場マダムは、ジェットストリームのパーカー互換芯なども利用可能なのは承知で、この純正芯を使っているのだそうです。
豊富な互換芯
と、既にネタばらしをやってしまいましたが、さすがにカルティエはモンブランのように独自替芯は開発していません。パーカー互換芯(G2芯)なので、他のパーカー互換芯メーカーのリフィル(替芯)を利用できます。
その典型的な例が、三菱鉛筆のジェットストリームです。他にもアウロラ、ダンヒル、ファーバーカステルなどの替芯を流用できます。
ただし少し残念なのは、ペン先の口金部分が独特な形状をしているらしき点です。このため、プラスチック芯のジェットストリームはそのままでは使えません。つまりグリーン(緑色)を使う場合には、覚悟が必要です。
まず後で述べるように、スプリングには小型のタイプが使用されています。このために互換芯のペン先は、金属部分並みに細くなっている必要があります。
しかしジェットストリームのプラスチック芯は、金属部分並みの太さを維持できるのは数ミリ程度です。だから装着を可能にするには、この小型スプリングを交換することが必要です。
私はジェットストリーム(0.28mm)エッジの装着にも成功していますが、それはスプリング交換によって実現しています。
ある意味で、ちょっとだけ悔しかったりします。
シグノやSARASAの装着
さてここからが本番というか、一般ユーザに呆れられてしまう部分です。本来は油性ボールペンであるツイスト式(捻って芯を出し入れする)ロードスターやディアボロですけど、シグノ307やSARASA CLIPも装着可能です。
これはシグノ307とカルティエのディアボロですが、特にインクを収納したタンク側には加工していません。これでアッサリと装着できたことには驚きました。
カルティはロードスターも同様ですが、内部のスプリングが小さいです。そのおかげで、ペン先部分が短めのシグノやSARASAでも問題なく装着できるようです。
なお加工方法の詳細に関して興味ある方は、こちらをご覧ください。ちなみにパイロットのLP2RF-8UF-Bも装着可能です。
また細いプラスチック芯のHITEC-Cも装着可能です。したがってプラスチック芯は、今のところ「全て装着可能」と言えます。
選択可能な替芯は、下記に纏め記事を作成しておきました。
こちらはプラスチックのペン先を少しだけ削る必要がありますけど、ジャンボ替芯ほどの作業は必要ありません。そして芯の周囲に大型付箋紙などを巻き付ければ、あっという間に即席替芯が出来上がります。
(そうそう、ペン先がカタカタと音を立てる場合は、セロテープの切れ端をペン先に巻き付けると良いです)
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まとめ(何を使うか)
以上がカルティエの替芯や互換芯です。これだけ選択肢が豊富になって来ると、何を使うか迷ってしまいます。
なおロードスターは45gと重量級であり、使う時にはボールペンを直角に近い角度にすると扱いやすいです。そしてこのような角度だと筆記具の重さをペン先に乗せられるので、三菱鉛筆パワータンクのような加圧型リフィル(替芯)でも快適に使えます。
これは昔モンブランの替芯として有名だったものです。替芯後端に割箸の切片や付箋紙を巻き付けたもので「下駄」を履かせ、長さを補います。そしてペン先はセロテープの切片を貼り付けることにより、ペン先のグラつきを調整します。
ちょっと手間はかかりますけど、加圧式タンクのおかげで仰向けでも利用可能です。なにせタンクの圧力でインクが出てくるので、仰向けになっても書けるだけでなく、いろいろな紙質にも対応できます。
なおカルティエの場合は内部スプリングが短いので、画像のようにスプリングを追加する必要があります。ちょっと面倒ですけど、これでロードスターが万能筆記具に変化します。
ただし一方で、シグノ307で水性ボールペンとして使っても、大変に書きやすくて良いです。まるで自分が綺麗な字を書く実力がアップしたような気になり、書いているのが楽しくなって来ます。
そんな訳で、実はもう一本ロードスターがあった方が良いなあと感じる、今日この頃なのでした。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:四葉静