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高級ボールペンと「魔法科高校の劣等生」と学校嫌いだったヒツジ執事

ヒツジ執事は小学生の頃、学校に行くことは楽しくなかった。

学校嫌いの子供の話を聞いて、「だから私は高級ボールペンを使っているのか」というところへ行きついた。

その顛末を綴ってみたいと思う。(ここは木苺お嬢様向けのブログだけれども)

まず “魔法科高校の劣等生” とは、ブックオフ2017年ラノベ総合ランキング2位の小説である。

著者の佐島勤氏によると、”SFジュブナイル小説” とのことである。”魔法” を物理現象として扱っている。

ハリーポッターとは違い、舞台となる近未来の地球では、魔法は世間一般に広く知られたものである。そして魔法師は、杖やホウキではなく、基本的にCADデバイスを利用して魔法を駆使している。

主人公の司波達也は、強大な二つの魔法を持って生まれてしまったために、まともに普通の魔法は使えない。だから “劣等生” なのだ。

しかし、彼の持つ魔法は、その気になれば世界を滅ぼせる程の威力を持つ。

そのためにいろいろな人と関わり、巻き込まれながら、魔法師が自由に生きていける社会を実現しようと努力していく。

作者の筆力のおかげで、読書好きな小学生が読んでも楽しめる文章で描かれている。半年前は、木苺お嬢様が最も気に入ってた小説である。

佐島勤氏はメーカー勤めだったそうで、たしかに某メーカーのエンジニアであるヒツジ執事から見ても、たしかにその通りだというリアリティのある小説だ。戦う場面での魔法の使い方も、「ほう、なるほど」と技術的にもっともらしく描かれている。

現在の木苺お嬢様の願い事は、「最新刊の27巻で登場した新戦略魔法をTVアニメで見たい!」なのだそうだ。

ちなみに年末にお嬢様が退屈しないように借用した19巻では、平塚が舞台となる。最新刊27巻では、町田も登場する。神奈川県で育ったヒツジ執事としては地名はお馴染みだが、分からない人も多いかもしれない。(もしかすると作者も神奈川県民か?)

少し小学生には早いかと思う描写もあるが、まあ概ね “読者サービス” の範囲内だ。この程度ならば小学生に読ませても良いかと思う。世の中が現実にどのようなものかも、おぼろげながら体感できるだろう。

さてところで本書を紹介していて気になったのが、学校嫌いの子供たちである。

よくよく考えてみると、いろんな学校嫌いがあるよなあと感じられて来た。

私の場合は、暗殺教室に登場した学校嫌いの女の子と同じである。小さくて目立ったところもない私は、イジメの格好の対象だった。”弱者” である。

今でこそTOEICスコア950などの特長があるけれども、そんな自分の特長に気付いたのは中学校に入ってからだ。弱虫ペダルというマンガの、小野田坂道君と同じパターンである。

しかし考えてみれば、あまりに特長があって目立つがゆえに、司波達也のように妬まれたり、僻まれたりして孤立することもあるよなあと思えて来た。集団なのだから、集団に合わせようとしなければ孤立することもあるだろう。

群れからはぐれないように必死だった私とは、全く異なる “学校嫌い” である。

そういえば木苺お嬢様は、冒頭画像のような “四色+シャープペンシル付き” ボールペンがお気に入りなのだそうだ。

そして昨日友人たちから、どうして私はファーバーカステルやクロスのような高級ボールペンを使うのかと質問された。

その時には、お客様とのお付き合いの関係とか説明していたが、本音は “神頼み” だと分かって来た。自分が弱者で自信がないからこそ、少しでも自信を持ちたくて、そしてやる気を出したくて高級ボールペンを使うのだ。

この気持ちは、小さい頃から神童と評価されていた友人たちには分からないかと思う。

高級なグラスでお酒を飲むとお酒が美味しく感じられるのと同じ理由だ。

しかしそのような “小さな自分” を偽ってはいけない。”大切なのは仕事の結果” はその通りだけれども、その妨げとなならない限りは、たとえ僅かであってもアウトプットを改善することは重要だ。

特にメモなどは、その僅かに増えたアウトプットの中に、大きなヒントが隠れていたりする。

そうえば会社の本部長をやっている先輩は事務用ボールペンを使っている。彼は父親も尊敬すべき人物で、彼自身も尊敬すべき人物だ。そういう人は、自らに自信があるだろう。別にボールペンに頼る必要はない。

今まで金持ちだから高級ボールペンを使うだと思っていたが、もしかしたら違うのかもしれない。

逆に “高級ボールペンを使うから金持ちになる” ということはないだろうか?

ビジネスの世界は厳しい。その厳しい世界で少しでもアウトプットを増やしたい。そのためには必要な投資は惜しまない。その姿勢が高級ボールペンに現れる。そんなことはないだろうか?

それに映画のダヴィンチ・コードや、TVドラマ化したガリレオではファーバーカステルの伯爵コレクションが使用されていた。そこで百均ボールペンが使われていないのは何故だろうか?

ともかくモンブランを封じられた私は、やっぱり高級ボールペンのファーバーカステルの伯爵コレクションやクロスを使い続けるだろう。

事実として、今回は初めてモレスキン手帳を最後まで使い切ったという実績もある。

ともかく私は、僅かであってもアウトプットを向上させたいのだ。