冒頭画像を見て、ピンと来た方は流石です。
普通は “秘奥義” なんていうと、厳しい修行の末に身に付けるのが一般的な話かと思います。
しかし私が編み出した “0.28mmのジェットストリーム替芯を超快適に使う秘奥義” は違います。
人気マンガのハンターハンターのような「制約と覚悟」によって、0.28mmのジェットストリームを駆使する能力は飛躍的に向上します。
そしてこれは、特に “万年筆系” に有効なのです。
なんか大袈裟なモノ言いで始まってしまいましたけど、さっそく秘奥義の内容を公開することにしましょう。
ポイントは角度
低粘度の油性インクであるジェットストリームの0.28mm替芯は、さすがにボール径のために使用角度が相当厳しくなります。
そのために下記記事のように、0.28mmのジェットストリーム替芯に向いたボールペン軸の紹介記事も作成しました。
ところで常に適当な角度を維持することが出来れば、0.28mmならば細いのにクッキリ&ハッキリした文字を書くことが出来ます。
望むがままに小さな文字を書けるというのは大変なことです。大きなノートを持ち歩く必要がなくなります。
今まではバイブルサイズのシステム手帳が必要だったのに、Yシャツの胸ポケットに入る超小型システム手帳で済むようになります。
何冊も大判ノートを入れた大型バックパックを持ち歩く必要がなくなります。
小さな文字で済むので、恥ずかしい内容や汚い文字を読まれる心配が無くなります。
しかしこの0.28mmで生じがちな文字掠れを引き起こすのが、”寝かせるような浅い筆記角度” なのです。
秘奥義リストレスト
かのフランス王妃のマリーアントワネットは、「パンがなければお菓子を食べれば良いじゃない」と発言したと伝えられています。
実際に彼女がそのような発言をしたという証拠は全く存在しないとのことですが、このコメントも冒頭画像と同じくヒントになります。
そう、ボールペン軸で角度調整が難しければ、私たち自身が傾いてしまえば良いのです。
まあこれは極論ですけど、少なくとも体に負担のかからない範囲内で、筆記する腕を持ち上げるのは有効です。
そして腕というか、手首を持ち上げることのできるアイテムとして、マウス用の “リストレスト” が存在します。0.28mmのジェットストリームで筆記する時にも、このリストレストを使用するのです。
私たちの場合は固定する必要はないので、リストレストの下側には紙を敷くと良いです。動かしやすくなって快適さが増します。
むしろスポーツのカーリングのように滑った方が、快適だというものです。
上の画像だと、ビニルテープをリストレストとして使っています。少し角度が高くなっているように見えませんでしょうか。
もっと分かりやすく説明しようとすると、下記画像のようになります。ボールペンに適した直角に近づいていることが分かります。
もちろんノートや手帳へ書き込むだけなのに、リストレストを使うのは “オシャレ” とは言えないでしょう。
この実用性を重視して、見た目を犠牲するのが “覚悟” です。
しかしキーボード用のリストレストではなくて、今回使用するのはマウス用のリストレストです。さすがに快適に腕を動かせる範囲は限定されます。
これが快適さを高めるために犠牲となる “制約” です。もちろんリストレストは自分の机でしか使えないので、逆円錐形のボールペンがあった方が嬉しいです。
という次第で、まさにハンターハンターのように、私たちは “覚悟と制約” によって秘奥義である “角度” を実現するのです。
考えてみれば “コロンブスの卵” のように単純な話です。しかし多忙な日常生活の中では、案外気が付かなかったりするものです。
私の場合は奥さんが買ってくれた冒頭画像のジャケットから気がつきました。
「ジャケットで少し手首が持ち上がって書きやすくなるのだったら、何か物を置いて手首の位置を高めにすれば良いんじゃないか?」です。
なおリストレストには、いろいろな種類が存在します。自分にあったモノを見つけることが出来れば、大変嬉しいことになるでしょう。
(私の場合は、ビニルテープで十分ですけど)
まとめ
以上が、0.28mmのジェットストリームのエッジ替芯を超快適に使う秘奥義は角度であることの説明でした。
今回の秘奥義を使いこなせれば、利用可能なボールペン本体軸の選択肢も増えることでしょう。
三菱鉛筆さんは0.28mmのジェットストリーム替芯用にエッジ専用軸を製品化しました。
もちろん筆記具が必要となるのは予想外の状態にある時も多く、ボールペン本体軸を工夫することは大切です。
それをさらに補う意味で、今回のようなリストレストという秘奥義も役立ってくれるかと思います。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:四葉静