ジェットストリーム

0.28mmのジェットストリームEDGE替芯をそのまま使えるボールペン達

0.28mmのジェットストリーム対応軸

今回は0.28mmというか、細いプラスチック芯のジェットストリームEDGE替芯を装着可能なボールペン軸を紹介します。

ムズカシクいうと、SXR-203-28やSXR-80-05を加工せずに使えるボールペン達のリストアップです。

ほんの少しだけとは言っても、ボールペン替芯のプラスチック部分を削るのに躊躇することもあるでしょう。

今回は、そんなあなたにプラスチック芯の周囲に紙を巻き付けるだけの “ジェットストリームEDGE即席替芯” の作り方を紹介します。

それと同時に、その即席替芯が使えるボールペンを紹介させて頂きます。

(画像が多いので重いページになってしまうけれども、なにとぞご容赦を)

ちなみに0.28mmのジェットストリームEDGEの筆記角度が心配な方は、下記記事のような対応方法があるので紹介しておきます。

0.28mmのジェットストリーム秘奥義
0.28mmのジェットストリームのエッジ替芯を超快適に使う秘奥義は角度冒頭画像を見て、ピンと来た方は流石です。 普通は "秘奥義" なんていうと、厳しい修行の末に身に付けるのが一般的な話かと思います。...

替芯の作成方法

ジェットストリームEDGE即席替芯の作成にあたっては、まずは大型付箋紙などの紙切れを用意します。そしてセロテープを縦に半分程度に切り、替芯と紙片を貼り付けます。

つまり普通の即席替芯と、作り方は全く変わりません。

ジェットストリームエッジの即席替芯

紙を貼り付ける位置は内部スプリングのバネ力を考慮し、だいたい純正芯と同じくらいのペン先となるようにするのが良いでしょう。

ちなみに画像はパーカー互換芯(G2芯)タイプのジェットストリーム替芯です。0.38mmや0.5mmのブラック(黒)で良ければ、素直にそちらを使った方が良いでしょう。

そうそう、今回は0.28mm径のジェットストリーム替芯は勿体ないので、0.5mmのジェットストリーム替芯を使用しています。両者は完全互換で全く問題ないので、どうか勘弁して下さい。

ちなみにセロテープを半分に切って使うのは、私の個人的な趣味です。面倒な方は、そのまま貼り付けて問題ありません。

Mikanお嬢様
Mikanお嬢様
ずいぶんセコイ性格なのね…

さて気を取り直して、紙を丸めていきます。そして最後は “残った” セロテープで固定します。(いや、別に新しくセロテープ使っても全く問題ありません)

即席ジェットストリームエッジ替芯

この時のコツは、まずは純正芯よりも長めの即席替芯を作成することです。そして実際にボールペン軸に装着しながら、少しずつ削って “長さ調節” します。

Mikanお嬢様
Mikanお嬢様
お父さんって日頃は大雑把なのに、こういうところだけマメよねえ…

なお0.28mmのジェットストリームのエッジ替芯に巻き付ける紙の量ですけど、あまり気にする必要はありません。ボールペン本体のバネに紙が引っかかれば良いので、それに間に合う程度の太さだけあれば十分です。

そして次の段階として、ペン先のガタつきを抑えます。下記画像のように逆装着してみると、プラスチック芯のペン先の金属は、ボールペンの口金の穴よりも相当小さいことが分かります。

ペン先のガタつきチェック

アウロラはパーカー互換芯(G2芯)を採用していることもあり、口径差が大きいです。小さい場合には透明マニキュアを塗るとった方法もありますけど、今回はセロテープの切片を貼り付けます。

奥様
奥様
ここまでやる気力を家事でも発揮してくれれば良いのに…
0.28mm替芯の先端にセロテープ

あとはこのセロテープをクルクルとペン先に巻き付けて、無事に口金のサイズに合うことを確認します。これで即席替芯は作成完了です。

私の場合は、だいたい3分もあれば1本の即席替芯を作成できます。特に0.28mm径のジェットストリームのエッジはインク消費量が少ないので、即席替芯の作成が必要となる回数は少ないです。

この程度の作業ならば、お嬢様にアルバイトを依頼する必要はありません。自分で作業すれば十分でしょう。

即席替芯を使える本体軸

さて今回の “ジェットストリームEDGE即席替芯” はペン先のプラスチック部分を全く削っていない無加工品なので、利用できるボールペン軸が限定されています。

とりあえず自分で試してみて、実際に可能だったボールペン本体軸を紹介しておきます。

なお大変に残念なことに、ヒツジ執事として本命だと思っていたアウロラのスタイルには “ジェットストリームEDGE即席替芯” は利用できませんでした。ボディ部分がボールペン初心者向けに太くなっており、理想的だと注目していただけに残念です。

アウロラのスタイルは、ダンヒルのサイドカーのように、替芯ペン先のプラスチック部分を削らないと装着出来ません。本当に残念なことです。

あと今回は対象外としていますが、カルティエのロードスターやディアボロなどは内部スプリングを交換すれば利用可能です。ちなみにスプリングは、紙を挟む金属クリップを伸ばして棒代わりに使うと、簡単に取り出すことが出来ます。

(1) アウロラのオプティマ

アウロラでジェットストリーム

画像に写っているアウロラのオプティマは、最近は人気が高くなって品切れになっているお店の多い “ブラックパール” です。文具ライターの小日向京さんを始めとして、伊東屋さんなどでもオススメの一本となっています。

これは無理からぬ話で、アウロラのオプティマは逆円錐形に近い形状です。これは実際にマスキングテープを貼りつけたりして、他のボールペンと比較してみると分かりやすいです。

逆円錐形、つまりボールペン本体軸を直角に近い角度で持ちやすいのです。「使いやすい」という評判も、納得できます。

(2) アウロラのタレンタム

TVドラマのリーガルハイで、ガッキーこと新垣結衣さんが使用していたボールペンです。

ジェットストリームEdge装着タレンタム

アウロラのタレンタムは、デザインはオプティマとそっくりです。テープを巻き付けて比較してみたら、同軸の周囲は全く同じサイズでした。

つまりアウロラのオプティマのようにビニルテープを貼って同軸に腹巻させるこそ無理ですけど、普通の使い方をする分には互角です。

私は今までタレンタムを使ったことがありませんでしたけど、実用性はオプティマを上回っています。ちなみに価格的にも、そんなに悪くないです。

慣れてしまえば簡単とはいっても、普通の神経の人ならば替芯のプラスチックを削るのには躊躇してしまうでしょう。無加工の “ジェットストリームEDGE即席替芯” を利用可能なアウロラのタレンタムは、落ち着いたカラー好みのビジネスマンにはオススメできるボールペン軸です。

アウロラのタレンタム
アウロラのタレンタムでガッキー(新垣結衣)とお揃いのボールペンガッキー(新垣結衣)とは関係なくても「究極の一本」と呼べる万能ボールペンです。 今回はこのアウロラのタレンタムというツイスト式ボー...

こんな感じで、今の私には絶対に欠かすことの出来ないボールペンと化しています。(苦笑)

(3) スペースペン

0.28mmのジェットストリームを装着したスペースペン

両親が米国旅行した際のお土産です。私の手元にあるスペースペンには、”Sumithonian Institution” と “National Air and Space Museum” が刻印されています。

これは後軸のキャップをノックして替芯を出し入れするタイプのノック式ボールペンです。アウロラのスタイルやイプシロンでも採用されています。

このボールペンで興味深いのは、ボールペン本体軸よりも付属替芯です。三菱鉛筆のパワータンクと同じく、加圧タンク型の替芯(リフィル)です。したがって無重力空間はおろか、仰向けになってもインクが出ます。

(普通のボールペンは、壁のカレンダーに水平状態で書き込もうとするだけでインクが出なくなります)

そういう珍しいボールペン本体軸なので、ちょっとジェットストリームのエッジ替芯で使うのには躊躇してしまいます。

(4) 三菱鉛筆の多色ボールペン

最後はジェットストリームEdge即席替芯を作るまでもなく、そのまま使える多色ボールペンのオススメ品です。

ジェットストリームEDGE多色ボールペン

0.28mmのジェットストリームEDGE替芯は、従来のプラスチック替芯と完全互換です。だから多色ボールペンにそのままジェットストリームEDGE替芯を装着可能です。

ただし多色ボールペンの場合、ペン先のガタつきが激しいです。だから従来の替芯からして即席替芯のように、セロテープの切片を巻いて使うことがオススメとなります。

なお私は三色ボールペンは得意ではありませんけど、0.28mmのジェットストリームEDGE替芯には黒・青・赤しか存在しません。だから0.28mmで統一したい場合は、三色ボールペンとなるでしょう。

ちなみに私の場合は緑色が絶対必要なので、緑色だけ0.38mmの4+1ボールペンを選択します。ただしゴムがYシャツの胸ポケットへの出し入れを邪魔するので、机の上に置きっ放しです。

(だから私は多色ボールペンでなく、わざわざ単色ボールペンを何本も持ち歩いているのですっ!)

まとめ

以上が0.28mmのジェットストリーム替芯をそのまま使えるボールペン達と、それらに使用する即席替芯の作成方法でした。

残念ながらカランダッシュのエクリドールは、ペン先付近のプラスチック部分を削らないと使えませんでした。

探せばいろいろと見つかるのでしょうけれども、いちおう私も紙に書き込むのが好きな人… いや、ヒツジです。

ボールペン軸を探すのは、いずれ機会があった時にしたいと考えています。

それでは今回は、この辺で。ではまた。

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記事作成:四葉静