最近の米国大統領は、多くがクロスという米国筆記具メーカーのボールペンを使用しています。
オバマ元大統領はクロスを代表するタウンゼントで、トランプ大統領はクラシックセンチュリーを改良したセンチュリー2です。センチュリー2はお手頃価格だし、庶民派のトランプ大統領らしい選択肢だと言えるかもしれません。
(ちなみにケネディ元大統領は、モンブランのマイスターシュテュックです)
さてトランプ大統領が使っている替芯やボールペン軸は下記エントリーで紹介していますが、なんと三菱鉛筆ジェットストリーム・エッジ0.28mm替芯の装着に成功しました。
いかにもケチくさくて庶民的な話ですが、センチュリー2でジェットストリーム0.28mmが使えるのは便利です。
そこで今回は、装着に成功するまでの顛末記を紹介させて頂くことにします。
センチュリー2へのジェットストリーム装着方法
キッカケは些細なことです。
クロスのセンチュリー2という高級ボールペンで、どうしてもゲルインクの替芯が使いにくかったからです。
それで「そもそも一体ボールペン軸のどこで引っかかっているのだろうか?」と、ジェットストリーム替芯を逆向きに装着してみたのです。
すると驚いたことに、ペン先の手前5mmまで替芯後部が届いてしまいました。替芯の金属部分は9mm程度なので、余裕で口金から替芯が出て来るハズです。
暫く悩んだ末に、ようやく次の3点に気がつきました。
- センチュリー2のペン先は2段でなく3段になっている
- ジェットストリーム替芯は、実は同じ径ではない
- 後ろ向き装着だと(2)で、前向きは(3)で引っかかる
つまりどういうことかというと、ジェットストリーム・エッジの0.28mm替芯であれば、先端部分のプラスチックを1-2cmほど削ってやれば良いのです。
そしてボールペン替芯の前端も後端も太さは変わらないように見えるので、ほんの少しだけ削れば大丈夫そうです。さっそく試してみました。
結果は予想通りで、無事にジェットストリーム替芯(0.5mm)をセンチュリー2で使用できるようになりました。
それだけではありません。上記の図で紹介しているのは、Bicボールペン(四色ボールペン)の替芯です。
つまりクロスのセンチュリー2では、多くの油性ボールペンの替芯を利用できるということだったのです。
つまり油性ボールペンに水性(ゲルインク)ボールペンを互換芯として利用可能にしましたけれども、逆に水性(ゲルインク)ボールペンに油性ボールペン替芯を互換芯として装着可能にしてしまった訳です。
もうこうなると、ボールペン軸に何を使うのかは、完全に「好み」の問題となって来ます。
センチュリー2でジェットストリームを使う理由
さてそれでは、どうして私はゲルインク向けのキャップ式センチュリー2でジェットストリーム・エッジ0.28mm替芯を使っているのでしょうか。
これはトランプ大統領に心酔しているという理由ではありません。そもそもキャップ式センチュリー2を偶然手に入れた後に、初めてトランプ大統領が使用者だと知ったくらいです。
私がセンチュリー2を使用するのは、重量バランスなども去ることながら、”キャップ式” だからです。
最近では胸ポケットカバーのおかげでYシャツを台無しにするトラブルは減りましたけれども、ツイスト式だと替芯を収納することを忘れて、Yシャツに線を引いてしまう危険があります。
その点、キャップ式はペン先トラブルは皆無です。何しろキャップで保護する訳ですから。
だから今までの私はキャップ式ボールペンとして、モンブランのジェネレーションというものを持ち歩いてしまいました。が、面目ないことに、最近は行方不明となっています。
それで本来や油性ボールペン替芯用に開発されたツイスト式ボールペンに、シグノ307やSARASAを装着していた訳です。だからキャップの扱いが面倒だとはいえ、キャップ式ボールペンは貴重な戦力となります。
だからキャップ式のセンチュリー2を、何とかして使えないかと暗中模索していた訳です。
おまけにキャップ式は、ノック式のように「カチカチ」という音は出ません。会議中(最近はビデオ会議)中でも、人目を引くことなく使用できます。
それにボール径が0.28mmだと、小さな文字を書きやすいです。おまけに油性インクということもあり、「クッキリ・ハッキリ」です。英文翻訳で脚注を入れたりする時に、大変に役立ってくれます。
現在は在宅勤務のご時世なのでモンブランのスターウォーカーが便利ですけれども、外出時にはキャップがあると便利です。
価格もそれなりにお手頃であるし、クロスのセンチュリー2というのは悪くないチョイスだと思います。
まとめ
と、いう訳で、なんとキャップ式ボールペンのセンチュリー2に、ジェットストリーム・エッジ0.28mm装着することに成功しました。
今のところ使い心地は上々で、仕事の効率が大きくアップしています。
筆記具というのは仕事をするための道具に過ぎませんけれども、それが快適に使えた方が望ましいのは確かです。
「ありがとう。これでまた僕は、ちゃんと戦える」というところでしょうか。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:四葉静